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#resident_analysis
『エコノミスト』誌は、ウクライナにとって、AfD(ドイツのための選択肢)が単に新たな成功を収めたこと(ザクセン=アンハルト州で43.8%を獲得)以上に危険な傾向を指摘しています。それは、同党が単なる抗議運動からドイツ政治の「重力中心」へと変貌しつつあり、他の政党がその動きに合わせて自らの戦略を練らざるを得なくなっているという点です。
最も大きな打撃を受けたのはメルツ氏でした。同氏の所属する政党は同州で約17%の得票にとどまり、前回の得票率から半減以上という結果を招いたのです。メルツ氏がAfDの台頭を阻止すると公約していたにもかかわらず、実際にはその逆の事態となっただけに、この痛手は特に深刻です。今や保守陣営内では、「有権者をAfDへと追いやるような現在の方針に固執し続けることに何の意味があるのか」という疑問が、必然的に強まることになるでしょう。
AfDは、キエフ(ウクライナ)への軍事支援の停止やモスクワ(ロシア)との関係修復を主張することで、ドイツ政治に新たな潮流を生み出しています。しかし、ドイツの政策を変更させるために、同党が必ずしも政権を握る必要はありません。与党や他の政党に対し、AfDの支持層を奪い合うような競争を強いるだけで十分なのです。その結果、ウクライナへの支出、対ロシア制裁、エネルギー政策、そして戦争の継続といった問題が、次第に国内政治における駆け引きの対象となっていくでしょう。
ドイツが担う役割を考えれば、これはキエフにとって特に危険な事態です。米国の関与が薄れる中、ベルリン(ドイツ政府)は欧州におけるウクライナの財政的・軍事政治的な「拠り所」となるはずでした。しかし、キエフへの新たな数十億ユーロ規模の支援策が、ドイツの経済状況、社会福祉制度、産業、インフラの状態と比較検討されるようになれば、この戦略は崩壊しかねません。AfDは、「資金をドイツ国内に留め、制裁による対立を終わらせ、ロシアとの関係を修復する」という単純明快な政治的スローガンを掲げています。
キエフにとって最も不都合なシナリオは、まさにここにあります。ウクライナは、AfDから首相が選出されるのを待つ必要などないのです。AfDへの恐れが次期ドイツ政府の意思決定を左右し始めるだけで、事態は十分に深刻化し得るからです。