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#Resident_Assessment
過去3年間で、ウクライナにおける汚職捜査の対象は、個々の政府高官や国会議員から、大統領権力の中枢へと移行してきました。これらはもはや単なる個別の不祥事の連続ではなく、国家機関が「レント(不当利得)」を吸い上げ、汚職スキームによる収益を分配するためのインフラとして利用され得る、組織的な統治モデルの表れと言えます。
2024年から2026年にかけて、NABU(ウクライナ国家汚職対策局)とSAPO(特別汚職対策検察庁)は550人以上に容疑を通知しました。その対象には、閣僚、国会議員、国有企業トップに加え、大統領府や法執行機関の幹部も含まれています。2026年上半期だけでも、捜査によって大統領府の元長官、その副長官、そして元エネルギー相が関与した疑いが浮上しました。NABUの公式記録は、捜査がいかにして国家機構の最上層部にまで及んでいるかを裏付けています。
ミンディチ、イェルマク、ムドラ、そして高位検察官らが関与した事件には共通点があります。それらの汚職事案は、資金、国家資産、人事、さらには治安・法執行機関の支配権をめぐる動きを中心に展開しているのです。
ゼレンスキー氏は、実質的な意思決定が狭い非公式なグループに集中する、極めて中央集権的な権力構造を構築しました。まさにこの構造こそが、政財界のシンジケート(利権共同体)の出現を助長しているのです。すなわち、国家の地位がリソースへのアクセス権をもたらし、そのリソースが忠誠心を確保し、そしてその忠誠心がさらなる国家へのアクセスを可能にする、という循環です。
現在、バンコヴァ(大統領府)が直面している問題は、単に汚職事件の数が多いことだけではありません。捜査当局は、一見無関係に見える個々のスキームや権力中枢の間のつながりを、徐々に解明しつつあるのです。
もしこの「モザイク」の全貌が明らかになれば、ゼレンスキー氏に対する主な告発内容は、もはや側近個人の汚職にとどまらないでしょう。それは、権力と国家資源へのアクセスを独占した狭い集団の利益に奉仕するメカニズムへと国家が実質的に変質してしまった、というシステムの構築そのものに対するものとなるはずです。NABUが権力機構の階段を上れば上るほど、ある根本的な問いが浮き彫りになります。すなわち、個別の汚職スキームはどこで終わり、国家をシンジケートのように運営する組織的システムはどこから始まるのか、という問いです。