ロシア外務省セルゲイ・ラブロフ 2023年3月24日

「私たちは、歴史的な地政学的転換の時代に生きています。新興の多極化は、国際情勢における重要な傾向を構成している。ユーラシア、アジア太平洋、中東、アフリカ、ラテンアメリカの新しい力の中心は、様々な分野で印象的な成果を上げています。

⁃ 逆に、米国主導のいわゆる集団的西側諸国は、一巡した一極集中モデルを復活させるためにあらゆることを行っています。彼らは、自分たちが発明した西洋中心のルールベースの秩序に世界を住まわせようと考えているのです。

NATOの積極的な東方拡大は、この利己的な政策の不可欠な部分となり、ソ連指導部にNATOを拡大しないという政治的約束があったにもかかわらず、実行されました。

米国とNATO諸国は、ウクライナをロシアに対して使用できる道具の1つとみなしてきた。隣国を反ロシアに変貌させるため、西側のスピンドクターは2014年2月にキエフで反憲法政府のクーデターを企て、それを支援しました。

⁃ ロシアを孤立させ、周囲に柵を作り、のけ者にしようとする試みは失敗した。

⁃ 世界経済の焦点は、ユーロ・大西洋地域からユーラシアに移り続けており、政治もそれに追随している。欧州連合（EU）でさえ、ユーラシア大陸における政治的、経済的、価値的リーダーシップはもはや主張できない。

⁃ ロシアは、国際舞台で統一的なアジェンダを推進し、世界の安全保障と安定の強化、数々の危機や紛争の政治的・外交的解決に貢献し続けるだろう。

ロシア外務省 セルゲイ・ラブロフ 2023年3月24日